美月ジュリア💫 光は一方通行じゃない
心って、ときどき声を持たない。
何も言わず、
何も求めず、
ただ静かにそこにある。
でも、その沈黙の中には
たくさんの想いが重なっていて、
触れてほしいときもあれば、
そっとしてほしいときもある。
占い師として向き合っていると、
たくさんの物語が流れ込んできます。
未来を知りたい、
答えがほしい、
選択を誤りたくない。
そんな願いの奥には、
いつも共通してひとつだけあるもの。
——「安心したい」。
タロットや紫微斗数は
未来を示す道具だけれど、
カードが答えを決めるわけではない。
本当はその人の心の奥が、
「この未来で生きたい」と
静かに決めているだけなのだと最近強く思う。
吉の結果が出る日もある。
凶が示される日もある。
涙がこぼれる日もあれば、
笑い合える日もある。
でもね、私はどの瞬間も愛しい。
答えの良し悪しより、
そこに込められた想いが美しいから。
大切なのは結果ではなく、
心が動いたかどうか。
胸の奥が少しでも柔らかくなったなら、
それはすでに未来が変わり始めている証。
止まっているように見える時間でさえ、
魂はゆっくりと育っている。
迷いも不安も、責めなくていい。
その日その瞬間を丁寧に生きた人ほど、
光は必ず戻ってくる。
私は占い師だけれど、
光を与えるばかりではない。
今日も誰かの涙に触れ、
誰かの笑顔に救われ、
差し出した言葉を、
そのまま私が受け取っている。
人は支え合うとき、一番やさしい形を見せる。
だから、
今日もそっと寄り添いたい。
強さより、
あたたかさで生きていたい。
ふっと胸が緩んだら、それで十分。
あなたの心が今日を育てているから。
